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「澪」 21号合評会を開催しました!

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 2023年4月29日(土)に恒例の合評会を開催しました。今回は、最新号である「澪」第21号について、同人各自がそれぞれの読後感や意見を発表し合いました。(写真は会議開始前の会場の様子です。正面に座っているのが編集長で、本会の司会も兼ねています)

 作者自身が責任をもって掲載した作品を同人の方々にしっかりと読んでもらい、その上で作品に対する建設的な意見や、疑問などを直接、作者本人に同人たちが投げ掛けるという、いわゆる「ワークショップ」の形式で会議は進行していきます。

 わたしは何度も合評会に参加していますが、その都度、新しい発見があり、楽しみなのです。今回も例によって、自分では想定できなかった感想が飛び出てくることがあり「あぁ、まだまだ勉強不足だな」と自分の現在の表現に対するスタンスを見つめ直すきっかけになるのです。ただ、最近は、参加する(できる)メンバーが限定されており、当然のようにマンネリ感が漂っています。マンネリを打破するには、新規メンバーが参加してもらうことがいちばんの近道だとは思うのですが、それは「果報は寝て待て」の精神で乗り切るしかなく、我々、同人は、ひたすら自己の表現を追求していくだけだといまのところは思います。

 この合評会が終われば、次号の締め切り(8月下旬)に向けて新作の執筆を始めなければいけません。ぼやぼやしている暇はないのです。

ふりむくな、ふりむくな。うしろには夢はない。

(衛藤)

 

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只今、構想中(22号へ向けて)

 

Mio20230503

(画面をクリックすると拡大できます)

 明月院本堂にある「悟りの窓」から後庭園を捉えてみました。

 
 花菖蒲と紅葉の時期は人でごった返しますが、この季節は人気が薄く、開園直後なら新緑のなかに静寂を感じながら散策できます。

 私は「悟り」などとはまったく縁がない生粋の朴念仁です。自身の五十代の十年間が嵐の時期だったため、その激しい変化に心がついていけず、いまだに整理ができていない不信感を抱きながら生きています。なんとか早く脱却しなければと思うのですが・・・。

 あっ、いけね!次号の構想を書くのであった。

 映画評とエッセーの二本にする予定です。映画評は拙書『映画監督のペルソナ・川島雄三論』で軽くしか扱わなかった『雁の寺』を書くつもりです。この作品は川島監督の摩訶不思議な世界観に満ちていると思うので、自分なりに解題を試みるつもりです。そこで今、水上勉の原作を読み直しています。二人は年齢も近く、お互いを認め合う仲であり、さらに二人の出身地は川島が下北半島、水上が福井県の僻地寒村に生を受けたという共通点があります。その辺を糸口にほどけないかなどと企んでいます。

 エッセーの方は前号の『四角四面』が固すぎたので、少し砕けた調子で書こうと思っています。

(石渡)

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