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Photograph 「春景」

 

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斜面の日陰を背景に紅白の梅が北風に小さく揺れていた。大池公園の梅林。

紅白の梅の花色に冬の終わりを感じるとともに、もうすぐそれが春色に変わると思うと、少し寂しくもあった。

イメージっぽい仕上がりにしてみました。

(画面をクリックすると拡大できます )

 

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寿福寺山門の前景に顔をのぞかせていた紅梅を捉えてみた。

中原中也はこの寺の境内で晩年を迎えた。寂しがり屋の中也は仲間がいる鎌倉に夫婦で居を移したばかりであった。長く神経衰弱に悩まされ続けていたが、鎌倉駅前で倒れ、現在の清川医院に担ぎ込まれ、急死する。死因は「急性脳膜炎」であるが、盟友小林秀雄は「狂死」だと言っている。

あまりにもあっけない天才詩人の幕切れであった。享年三十。

少し、情緒に流れすぎた写真かもしれない・・・と思います。

(画面をクリックすると拡大できます )

(石渡)

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【近況】澪21号(2023年3月発行予定)の原稿を提出

澪21号の原稿を提出しました。
私は前号に続き、インドの人々に対するフォトエッセーを書かせて頂きました。前号と違うのは、前号はインドの経済発展に伴って新しく勃興して来た中間層の子女の群像を取り扱ったのに対し、今号(21号)は市井の人達を撮ったものを使わせて頂きました。前号の合評会にて、同人の方々から、「中間層」とは如何なるものか?という尤もな質問を受け、一人合点して原稿を作っていた自分の迂闊さに気付かされました。今回はこれを意識して、前号との対比で、わかって頂けるものと思います。

写真はインドで売られていた仕出し弁当(豆カレー, サフランライス、野菜 50ルピー : 当時のレートで90円)

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(んねぞう)

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